失敗しなければ学ぶことはできない。

大人は失敗を怖がる。たぶん失敗そのものが怖いんじゃなくて、失敗したことによる周囲の反応が怖いんだろう。
「他の人がどう思おうとかまわない」リチャード・ファインマン

こんな風に生きていけたらどれだけ良いかと思う。

小脳の記憶システムは、一風変わったものです。小脳は、消去方式で記憶を蓄積するのです。初めて自転車に乗ろうとする子供は、たいてい、うまく乗れずに転んでしまいます。転ぶと、怖い思いをするから、不快感を示す信号が出ます。これが小脳に伝わると、そのとき使われた脳内ルートをさかのぼって、失敗に関係した神経は抑圧されるのです。

 これを何度となく繰り返すと、いつしか自転車に乗っても、“失敗できなく”なります。つまり、自転車に乗れるようになる、というわけです。小脳がこのような仕組みである以上、およそ技術的な何かを覚えるのであれば、いろいろな手順を試しては、何度も何度も、失敗を体験する以外の方法はありません。そうすればたいていのことが最終的には、“意識しないで出来るようになる”わけです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20060522/102357/